売上の実態
決算書の売上が、買収後も続くとは限りません。
売上の内容、計上時期、入金状況、継続性を確認します。特定の取引先や経営者個人への依存、一時的な取引、決算期末に集中した売上なども確認します。
契約書、請求書、入金履歴、売上台帳などを必要に応じて照合し、買収後の売上見込みや正常収益力を検討するための基礎とします。
FINANCIAL DUE DILIGENCE
財務DDでは、売上、資産・負債、利益、資金繰りなどを確認し、決算書に表れている数字を、そのまま引き継げるのかを調査します。
目的は、問題点を列挙することではありません。調査結果を、買収前の確認、買収価格の検討、契約条件、買収後の対応につなげることです。
01
調べること
分かること
判断すること
財務DDは、会社の問題を探して終わる調査ではありません。発見した事項が買収にどう影響するかを整理し、買い手の判断材料として報告します。
02
売上の内容、計上時期、入金状況、継続性を確認します。特定の取引先や経営者個人への依存、一時的な取引、決算期末に集中した売上なども確認します。
契約書、請求書、入金履歴、売上台帳などを必要に応じて照合し、買収後の売上見込みや正常収益力を検討するための基礎とします。
一時的な利益・費用、経営者個人に関係する取引、役員報酬、買収後に不要となる費用などを整理します。一方で、現在の経営者が担っている仕事の引継費用や、買収後に新たに必要となる管理費用も考慮します。
例えば、現在の役員報酬が年間1,200万円でも、その全額を利益に加算できるとは限りません。後任者の採用費や人件費などを見込んだうえで、買収後に実際に残る利益を検討します。
売掛金、在庫、貸付金、仮払金、固定資産などについて、回収できるか、販売・利用できるか、買収後も必要かを確認します。
例えば、帳簿上1,000万円の在庫でも、長期間動いていない在庫や販売できない在庫が含まれていれば、その全額を価値のある資産とはみなせません。売掛金も、その後の入金状況などから回収可能性を確認します。
未計上の費用、将来必要となる修繕や設備更新、契約の終了に伴う費用などを確認します。
金額を確定できない場合は、確認できた事実、想定される金額または範囲、計算の前提、未確認事項を分けて報告します。
法務上の判断が必要な事項は、財務DDだけで結論を出しません。事実、金額、根拠資料を整理し、必要に応じて弁護士等へ引き継ぎます。
貸付金・借入金、地代家賃、業務委託料、経費の負担など、会社と経営者個人、親族、関係会社との取引を確認します。
買収後も続ける取引、終了する取引、条件を見直す取引に分け、利益、資産・負債、資金繰りがどう変わるかを検討します。
税務申告書、納税状況、税務上の処理などを確認し、財務数値や買収後の負担に影響する事項を整理します。
会計や税務の判断が異なるという理由だけで、直ちに粉飾や不正とは判断しません。採用されている処理、その根拠、金額的な影響を確認します。
財務DDで扱うのは、財務面に関係する税務事項です。税務リスクを網羅的に調査する税務DDとは、目的と範囲が異なります。
決算書が黒字でも、預金が十分にあるとは限りません。また、預金残高が多くても、その全額を買収後に自由に使えるとは限りません。
一定期間の収益が費用を上回っている状態
ある時点で会社に残っている現金・預金
本業による一定期間の資金の増減
営業キャッシュフローがプラスでも、在庫の減少、売掛金の早期回収、前受金の増加、支払いの延期などによって、一時的に資金が増えている場合があります。
売掛金の回収、仕入代金の支払い、在庫補充、借入金の返済、設備の修繕・更新などを確認し、買収後に必要となる資金を検討します。
簿外債務とは、決算書に計上されていないものの、買収後に会社が負担する可能性のある債務です。
例えば、未計上の仕入・外注費、未払給与、会社が行っている保証、契約の終了や原状回復に伴う費用などがあります。決算書の数字だけを確認しても、これらの負担がすべて分かるとは限りません。
そのため、契約書、請求書、その後の支払状況、借入・保証関係の資料などを確認し、必要な事項を対象会社へ質問します。
簿外債務が見つかった場合は、買収価格へ反映するのか、売主に対応を求めるのか、契約条件へ反映するのか、弁護士などの専門家による確認が必要かを検討します。
03
決算書や税務申告書などを確認したうえで、買収判断への影響が大きい項目を抽出します。必要な項目について、追加資料の依頼や質問を行います。
資料の確認に加えて、原則として質問やヒアリングを行います。ただし、案件の状況によっては、ヒアリングを行わない場合があります。
資料が不足する場合は、代替資料、その後の入出金、質問への回答などから確認します。
必要資料・進め方を見る →04
財務DDで確認した事項は、買収前の確認、買収価格、契約条件、買収後の対応に分けて整理します。
引き継ぐ資産の価値、買収価格、買収後の資金繰りを検討します。
買収後に残る利益を見直し、価格算定等の前提へ反映します。
価格、契約条件、専門家への引継ぎを検討します。
買収後に準備すべき資金と対応時期を検討します。
発見した金額の全額を、機械的に買収価格から差し引くとは限りません。価格算定の方法、契約での対応、買収後の改善可能性などを踏まえて判断します。
05
資料、証憑、回答等から確認できた内容
把握できた影響額または合理的に見込まれる範囲
推定した内容、計算方法、前提条件
資料不足等により結論を出せなかった事項
価格、契約、買収前の確認等への影響
買収後に確認・改善・準備すべき事項
主な成果物には、重要な発見事項、実態純資産、正常収益力、貸借対照表・損益計算書の分析、財務DDに関連する税務事項、未確認事項、調査上の制約などを含みます。
最終報告では、報告書を提出するだけでなく、調査結果と買収判断への影響をご説明します。
06
財務DDは、すべての取引や証憑を確認し、決算書全体について意見を表明する会計監査ではありません。買収判断への影響が大きい項目を中心に調査します。
また、財務DDは対象会社の実態やリスクを確認する業務であり、会社の価値を算定する企業価値算定とは役割が異なります。財務DDの結果は、企業価値算定の前提として利用できます。
会社の規模、事業内容、資料の整備状況、買収前に確認したい事項によって、必要な調査範囲は異なります。
3つの料金プランと、それぞれの調査範囲をご確認ください。