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FINANCIAL DUE DILIGENCE

財務DDでは、決算書の数字と買収後の実態の違いを調べます

財務DDでは、売上、資産・負債、利益、資金繰りなどを確認し、決算書に表れている数字を、そのまま引き継げるのかを調査します。

目的は、問題点を列挙することではありません。調査結果を、買収前の確認、買収価格の検討、契約条件、買収後の対応につなげることです。

01

7つの領域を調査し、買収判断につなげます

調べること

7つの調査領域

  1. 売上の実態
  2. 資産の実質的な価値
  3. 未計上・簿外の負担
  4. 正常な収益力
  5. オーナー・関係会社との取引
  6. 財務DDに関連する税務
  7. 買収後の資金面
→

分かること

3つの調査結果

  • 買収後に残る利益
  • 実際に引き継ぐ資産・負債
  • 買収後に必要となる資金
→

判断すること

4つの意思決定

  • 買収前に確認・解消すること
  • 買収価格の前提
  • 契約条件や専門家への引継ぎ
  • 買収後に対応すること

財務DDは、会社の問題を探して終わる調査ではありません。発見した事項が買収にどう影響するかを整理し、買い手の判断材料として報告します。

02

7つの調査領域

売上と利益を見る
01

売上の実態

決算書の売上が、買収後も続くとは限りません。

売上の内容、計上時期、入金状況、継続性を確認します。特定の取引先や経営者個人への依存、一時的な取引、決算期末に集中した売上なども確認します。

契約書、請求書、入金履歴、売上台帳などを必要に応じて照合し、買収後の売上見込みや正常収益力を検討するための基礎とします。

04

正常な収益力

決算書の利益を、買収後に残る利益へ組み替えます。

一時的な利益・費用、経営者個人に関係する取引、役員報酬、買収後に不要となる費用などを整理します。一方で、現在の経営者が担っている仕事の引継費用や、買収後に新たに必要となる管理費用も考慮します。

例えば、現在の役員報酬が年間1,200万円でも、その全額を利益に加算できるとは限りません。後任者の採用費や人件費などを見込んだうえで、買収後に実際に残る利益を検討します。

引き継ぐ資産と負担を見る
02

資産の実質的な価値

帳簿にある資産が、その金額で引き継げるとは限りません。

売掛金、在庫、貸付金、仮払金、固定資産などについて、回収できるか、販売・利用できるか、買収後も必要かを確認します。

例えば、帳簿上1,000万円の在庫でも、長期間動いていない在庫や販売できない在庫が含まれていれば、その全額を価値のある資産とはみなせません。売掛金も、その後の入金状況などから回収可能性を確認します。

03

未計上・簿外の負担

決算書に表れていない負担を、買収後に引き継ぐことがあります。

未計上の費用、将来必要となる修繕や設備更新、契約の終了に伴う費用などを確認します。

金額を確定できない場合は、確認できた事実、想定される金額または範囲、計算の前提、未確認事項を分けて報告します。

法務上の判断が必要な事項は、財務DDだけで結論を出しません。事実、金額、根拠資料を整理し、必要に応じて弁護士等へ引き継ぎます。

経営者との取引と税務を見る
05

オーナー・関係会社との取引

経営者個人との取引を、買収後も続けるのか整理します。

貸付金・借入金、地代家賃、業務委託料、経費の負担など、会社と経営者個人、親族、関係会社との取引を確認します。

買収後も続ける取引、終了する取引、条件を見直す取引に分け、利益、資産・負債、資金繰りがどう変わるかを検討します。

06

財務DDに関連する税務

税務上の処理が、財務数値や買収後の負担に与える影響を確認します。

税務申告書、納税状況、税務上の処理などを確認し、財務数値や買収後の負担に影響する事項を整理します。

会計や税務の判断が異なるという理由だけで、直ちに粉飾や不正とは判断しません。採用されている処理、その根拠、金額的な影響を確認します。

財務DDで扱うのは、財務面に関係する税務事項です。税務リスクを網羅的に調査する税務DDとは、目的と範囲が異なります。

買収後に必要となる資金を見る
07

買収後の資金面

黒字、預金残高、営業キャッシュフローは別々に確認します。

決算書が黒字でも、預金が十分にあるとは限りません。また、預金残高が多くても、その全額を買収後に自由に使えるとは限りません。

黒字

一定期間の収益が費用を上回っている状態

預金残高

ある時点で会社に残っている現金・預金

営業キャッシュフロー

本業による一定期間の資金の増減

営業キャッシュフローがプラスでも、在庫の減少、売掛金の早期回収、前受金の増加、支払いの延期などによって、一時的に資金が増えている場合があります。

売掛金の回収、仕入代金の支払い、在庫補充、借入金の返済、設備の修繕・更新などを確認し、買収後に必要となる資金を検討します。

簿外債務は、どのように見つけるのか

簿外債務とは、決算書に計上されていないものの、買収後に会社が負担する可能性のある債務です。

簿外債務とは

例えば、未計上の仕入・外注費、未払給与、会社が行っている保証、契約の終了や原状回復に伴う費用などがあります。決算書の数字だけを確認しても、これらの負担がすべて分かるとは限りません。

どう確認するか

そのため、契約書、請求書、その後の支払状況、借入・保証関係の資料などを確認し、必要な事項を対象会社へ質問します。

発見後の対応

簿外債務が見つかった場合は、買収価格へ反映するのか、売主に対応を求めるのか、契約条件へ反映するのか、弁護士などの専門家による確認が必要かを検討します。

03

重要項目を抽出し、必要な確認を行います

  1. 01資料確認
  2. 02重要項目の抽出
  3. 03追加資料・質問
  4. 04証憑確認・ヒアリング
  5. 05報告

決算書や税務申告書などを確認したうえで、買収判断への影響が大きい項目を抽出します。必要な項目について、追加資料の依頼や質問を行います。

資料の確認に加えて、原則として質問やヒアリングを行います。ただし、案件の状況によっては、ヒアリングを行わない場合があります。

資料が不足する場合は、代替資料、その後の入出金、質問への回答などから確認します。

必要資料・進め方を見る →

04

発見事項を、4つの意思決定につなげます

  1. 01買収前の確認
  2. 02買収価格
  3. 03契約・専門家への引継ぎ
  4. 04買収後の対応

財務DDで確認した事項は、買収前の確認、買収価格、契約条件、買収後の対応に分けて整理します。

発見事項買収判断へのつなげ方
回収が難しい売掛金

引き継ぐ資産の価値、買収価格、買収後の資金繰りを検討します。

後任者に必要な費用

買収後に残る利益を見直し、価格算定等の前提へ反映します。

未計上の費用や将来の負担

価格、契約条件、専門家への引継ぎを検討します。

設備更新や運転資金の不足

買収後に準備すべき資金と対応時期を検討します。

発見した金額の全額を、機械的に買収価格から差し引くとは限りません。価格算定の方法、契約での対応、買収後の改善可能性などを踏まえて判断します。

05

事実、推定、未確認事項を分けて報告します

事実

資料、証憑、回答等から確認できた内容

金額・範囲

把握できた影響額または合理的に見込まれる範囲

推定・前提

推定した内容、計算方法、前提条件

未確認事項

資料不足等により結論を出せなかった事項

判断への影響

価格、契約、買収前の確認等への影響

買収後の対応

買収後に確認・改善・準備すべき事項

主な成果物には、重要な発見事項、実態純資産、正常収益力、貸借対照表・損益計算書の分析、財務DDに関連する税務事項、未確認事項、調査上の制約などを含みます。

最終報告では、報告書を提出するだけでなく、調査結果と買収判断への影響をご説明します。

06

財務DDは、会計監査や企業価値算定とは異なります

財務DDは、すべての取引や証憑を確認し、決算書全体について意見を表明する会計監査ではありません。買収判断への影響が大きい項目を中心に調査します。

また、財務DDは対象会社の実態やリスクを確認する業務であり、会社の価値を算定する企業価値算定とは役割が異なります。財務DDの結果は、企業価値算定の前提として利用できます。

調査範囲は、対象会社と買収案件に応じて決めます

会社の規模、事業内容、資料の整備状況、買収前に確認したい事項によって、必要な調査範囲は異なります。

3つの料金プランと、それぞれの調査範囲をご確認ください。